サッカー見ながら思ったこと

昔戦術ブログとかやってましたが、疲れたので、脱力して書いていきたいです

日本サッカーの未来に『ラフプレー』は必要なのか?

 1-1で迎えた後半ロスタイムに“事件”は起きた。しびれるような試合展開の最後。川崎FのFW大久保嘉人(32)が、タッチライン際のボールをうまくトラップして、すぐに前を向いた。目の前にいたのはMF遠藤と、DF岩下の2人。すぐにトップスピードに乗ってフェイントをかける大久保に、遠藤はあっさりとかわされた。岩下も止められない。

 残されたのはGK東口だけ。まさしく失点のピンチだった。その瞬間、岩下は両手で大久保の肩と左腕をつかみ、まるでラグビーのタックルのように倒した。

 悪質なファウル。そんな表現がピッタリだった。

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 一発目からいささかあおり気味のタイトルでアレですし、とりあげる記事も既にかなり焦げ臭い感じ。ですが実際に「ラフプレーは必要なのか」というのは確かに話題としては我が国にもあってもよさそうな気はします。いや、ラフプレーと書いちゃうとそりゃいかんでしょという風になるわけですが、かといって、勝つために球際で闘わなくていいのかというと、そういうわけじゃないですし、チームの窮地に瀕して、指をくわえて見ている選手より、退場覚悟でも当たりに行ってくれる選手のほうがチームのためではある、というのは疑いようがないでしょう。

 そうすると、ここで言えるのは、どこまでが『球際でのインテンシティ』と肯定的に言えて、どこからが『単なるラフプレー』になってしまうのか、ハッキリしていないという問題が生じてくるというわけです。で、これについては解答は容易で、要するに、そこのバランスをどうとるかで、その選手/チーム/リーグ…etcのサッカー観が決まってくる、ということなんだという風に僕は言いたいです。つまり、人それぞれ、チームそれぞれ、リーグそれぞれなんです。どこかのリーグではプレー中の骨折者が山ほど出たり、またどこかのリーグではすっ転んだら全て笛が鳴るのもその違いなんですね。

 だからこそ、最初に書いた、「ラフプレーは必要なのか」という話題が我が国にあっても良いという話が必要になってくるのです。上記の議論を踏まえて言い換えれば、「どこまでが球際でのインテンシティと言えて、どこからがラフプレーなのか、日本サッカー界はもう少し議論していってもよいのではないか、ということでもあります。日本サッカーが強くなるためには、日本サッカーはこれでよいのか、という問いが常に必要です。今回の文脈で言えば、日本サッカーのラフプレー基準で、世界と闘えるのか、ということになりますね。日本人が言う「ラフプレー」は、他国リーグでは通常の接触の範疇かもしれない。ちょうど、Jリーグでのプレイ経験が長い、鄭大世も以下のように言っていたのを覚えている方も多いとは思います。

「日本は球際に強くいかないし、スライディングタックルのレベルも低い。DFが一発でカットできるところも、寄せて距離をキープしようとする。韓国勢は球際で強くいけば日本が何もできないことを理解している。彼らは日本との戦いを熟知している」

zasshi.news.yahoo.co.jp

 みなさんはどこまで行ったらラフプレーとして処分を受けるべきだと思いますか?また、今の日本サッカーは「クリーンにプレイしすぎ」だと思いますか?それとも、主要リーグが「粗すぎる」と考えますか?